キッザニアのブランドポジショニングについて

子供が少し大きくなってきたので
先日ずっと楽しみにしていたキッザニア東京に
行ってきました。

少子化が社会問題になっているにも関わらず
こんなに子供っているんだ!と思わず思うほどの
大盛況でした。

世界中で展開しているキッザニアは、
子供が様々な職業体験ができる
「体験型テーマパーク」で、
日本には東京のほかに兵庫県と福岡県にあります。

施設内でしか使えない独自通貨のキッゾを
仕事をすると貰え、
何かを買ったりものづくりなどをする際には支払うという、
お金や社会の仕組みを学びます。

昨今は子供のキャリア形成に関心の高い親も多く、
お金の管理を自分で行うことは
マネーリテラシーの基礎でもあるため、
家や学校だけでは学べない教育投資だと感じました。

どのアトラクションも挨拶は英語で、
子供が体験した絵の具屋さんは、
体験中の説明も全て英語でした。
英語に触れる機会としても魅力的です。

また価格設定も独自路線でした。
テーマパークと言えば
大人は子供の2倍程度が常識でしたが、
キッザニアでは子供の方が
大人の2倍高い設定になっています。

大人気のキッザニアが成功したのは
「ブランドポジショニング」です。

ポジショニング戦略とは
その業界内で自社の強みを明確にして
立ち位置を設定することです。
「どこの土地に自社の旗を立てるかを決める」
とイメージするとわかりやすいかもしれません。
もうその土地にたくさんの旗が立っているのに、
そこに後からやってきて旗を立てても
お客様に見つけてもらうことはできません。

業界内で、競合他社と競争をしなくても勝てる
独自の強み、オンリーワンの領域を
見つけ出す
ことが重要です。

キャリア形成に関心の高い、
教育熱心な保護者層の子供にターゲット層を絞り、
競合他社が投資してこなかった「職業体験」は
まさにブルーオーシャン戦略、
ブランドポジショニングの成功例と言えます。

また、キッザニアに参入している企業は
元々知名度のある大手がほとんどですが、
魅力的な体験の内容にすることで、
未来を創る子供たちへのアピールと
保護者の企業に対するイメージアップに繋がり、
win-winの関係で共存できています。

今回初めて訪れてみて、
子供たちが知らなかった職業や会社に出会い、
新たな興味関心を持てた経験は
とても価値があるなぁと、
親として感じました!

アトラクションにただ乗るのとは違い、
それぞれの仕事に役割があり、
体験する内容も一人一人違うので、
各々の感想が皆、彩り豊かだったことも
嬉しい驚きでした。


子供たちは稼いだキッゾを使いきれなかったので、
銀行に預けてきました。(なんと利子もつきます!)
混んでいて全て周りきれなかったので、
また来たい!貯めたキッゾを使いたい!と
さっそく子供たちの心をグッと掴んでいました。
リピーターが多いというのも納得です!

未来を創り担う子供にとっても
子供を応援する親にとっても、
夢がありワクワクするテーマパークでした。
今後またどんな企業が参入し
新しい企画が出てくるのか楽しみです!


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